ここでは、実際に保有しているEF/EF-Sレンズを紹介したい。

EF-Mレンズについては、どの EOS Kiss M レンズキットを購入するのかをご参照いただきたい。

広角ズームレンズ

EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM

EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM レビューのページ

比較的コンパクトで軽量の広角ズーム。焦点距離は10-22mmで35mm換算でも16-35mmと、画角だけ見れば EF16-35mm F2.8L USM 相当の広角ズームだ。以前はキヤノンのEF-Sマウントを持つカメラで広角を使いたくなったらこのレンズが最有力候補であったが、今はEF-S 10-18mm F4.5-5.6 IS STMだろうと思う。

USM 搭載で AF も高速で静か。フルタイムマニュアルフォーカスも使うかは別にして可能だ。AF 時にフィルタ取り付け枠が回ることもなく、PL フィルタも使いやすい。円形絞りを採用している。

最短撮影距離0.24m、最大撮影倍率は 0.17 倍。かなり近づける。

18-200mm/16-300mm/18-135mm などの高倍率ズームと組み合わせると、この2本で広角〜望遠までカバーすることができる。旅行などにもコンパクトでよいだろう。

風景を撮るときに使うが、なかなかに使いこなすのは大変だ。

標準〜中望遠単焦点レンズ

EF-S 24mm F2.8 STM

125g、全長22.8mmと、とても軽量コンパクト、EF 40mm F2.8とともにパンケーキと呼ばれる薄いレンズ。APS-Cサイズのデジカメで使うと 39mm 相当の焦点距離となり、若干広角で使いやすい焦点距離だと思う。EF 50mm F1.8 STMを上回るコンパクトさは大きな武器であり、荷物の隙間に入れて持ち歩いても気にならない。

単焦点レンズを試す1本目にもよいと思う。

屋内でちょっと広い範囲を撮りたいときや、屋外に持ち出してスナップ写真を撮るのにちょうどよい。EF 40mm F2.8 STM よりも出番は多いと思う。

最短撮影距離0.16m、最大撮影倍率0.27倍。そこそこ寄れる。

価格は2万円以下。個人的には価格以上の価値があるレンズだと思う。

EF 35mm F2

EF 35mm F2 レビューのページ

軽量コンパクトで明るい単焦点レンズ。APS-Cサイズのデジカメで使うと 56mm 相当の焦点距離となるので、使いやすい画角だ。F2 という単焦点ならではの明るさを活かして室内で使うことが多い。かさばらないので旅行に持ち歩くことも多いが、旅行先などでの食事などの撮影にも使い勝手のいいレンズだ。単焦点レンズを試すときの1本目にちょうどよいと思う。

高倍率ズームの SIGMA 18-125mm と組み合わせて、標準域の明るさ・画質を確保するために使うことが多い。

残念ながら USM は搭載されておらず、AF 時はモーター音がする。また USM と比べると遅い。ただ AF 時にフィルタ取り付け枠が回ることもなく、PL フィルタも使いやすい。

最短撮影距離0.25m、最大撮影倍率は 0.23 倍。近接撮影にも強い。

キットレンズの EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS IIや高倍率ズームレンズと組み合わせたりすると、それらズームレンズの暗さをカバーできるので使い勝手がよいものと思う。

なお点光源は5角形にボケるので、気になる人は気になるのかもしれない。

EF 40mm F2.8 STM

130g、全長22.8mmと、とても軽量コンパクト、パンケーキと呼ばれる薄いレンズ。APS-Cサイズのデジカメで使うと 64mm 相当の焦点距離となり、ちょっと望遠気味に思う。ただしこのコンパクトさは大きな武器であり、荷物の隙間に入れて持ち歩いても気にならない。

単焦点レンズを試す1本目に良いかとも思うが、それにはF2.8はやや暗いかもしれない。

この他、明るいという武器が生きる、自宅を含む室内でもよく使う。今は EF 35mm F2 の用途を置き換えてしまった形だ。

最短撮影距離0.3m、最大撮影倍率0.18倍。やや近接撮影には弱いか。

価格は2万円以下だ。

EF 50mm F1.8 II

EF 50mm F1.8 II レビューのページ

安価・軽量・コンパクト、それでいて描写も素晴らしい単焦点レンズだ。販売当時価格は実売で1万円を切っていた。このようにレンズとしては抜群のコストパフォーマンスなので、単焦点レンズの良さを体感するにはちょうどよいレンズと言われている。APS-C サイズのデジカメで使うと 80mm 相当の焦点距離となる。部屋の中で使うにはちょっと長くて不便だが、F1.8 の中望遠レンズとして使えばよいのだろう。

残念ながら USM は搭載されておらず、AF 時はモーター音がする。また USM と比べると遅い。ただ AF 時にフィルタ取り付け枠が回ることもなく、PL フィルタも使いやすい。

最短撮影距離0.45m、最大撮影倍率は 0.15 倍。

開放F1.8と明るいため、ボケを活かした写真を撮ることもできる。ただ点光源は EF 35mm F2 同様5角形にボケるので、気になる人は気になるのかもしれない。

個体の問題かもしれないが、他のレンズと比較するとピントが安定せず、そのため積極的に利用できていない。

最初の単焦点レンズとして購入する場合、EF-S 24mm STM、EF 40mm F2.8 STM、こちらの後継である EF 50mm F1.8 STM とが候補になると思うが、どれがよいかはなかなかに難しい。ただ価格と明るさでEF 50mm F1.8 STMは面白いと思う。

EF 135mm F2L USM

EF 135mm F2L USM レビューのページ

F2 と明るい中望遠(APS-C サイズで使えば望遠216mm相当)の単焦点レンズだ。この焦点域をカバーする代表的なズームレンズ、EF 70-200 F2.8 よりも1絞り分も明るく、それでいて 750g とさほど重くないことが魅力的だ。サイズから言えば EF-S 17-55mm F2.8 IS USM とさほど変わらない(ただし 100g 程度重い)。

USM 搭載で AF は早く静か。AF 時にフィルタ取り付け枠が回ることもなく、PL フィルタも使いやすい。エクステンダーが使用できる。

最短撮影距離0.90m、最大撮影倍率は 0.19 倍。そこそこ、望遠マクロ的に使うこともできそうだ。

わたしの場合は、EF 70-200mm F4L IS USM や EF 70-300mm F4.5-5.6 DO IS USM の明るさを補う意味で購入した。2本合わせれば EF 70-200mm F2.8 と変わらない重さだが、700g の差がカメラについているのとバッグの中にあるのとでは、体感ではかなり異なると思う。

標準ズームレンズ

EF-S 17-55mm F2.8 IS USM

EF-S 17-55mm F2.8 IS USM レビューのページ

標準ズームレンズとしてはちょっと重く、Kiss Digital X には不釣り合いだったかもしれないが、60D になった今まで継続して使っている、とても便利なレンズだ。焦点域は27-88mm とこの面からも使いやすい。今となっては当たり前になっているが、手ブレ補正機能がついているというのも魅力の1つ。この焦点域でも、手ブレ補正機能には意味があった。

USM 搭載で AF も高速で静か。フルタイムマニュアルフォーカスも可能だ。AF 時にフィルタ取り付け枠が回ることもなく、PL フィルタも使いやすい。カタログには記載が無いが、絞り形状は見た目円形絞りのように見える。

最短撮影距離0.35m、最大撮影倍率は 0.17 倍。

TAMRON や SIGMA の 17-50/18-50mm F2.8 レンズと比べるとコストパフォーマンスに難があるし重いので多くの人にお薦めはできないが、購入すれば満足できるレンズだと思う。撮ろうと思うときの主力レンズとなっている。個人的にはとても信頼しているレンズで、後で見てがっかりすることはとても少ない(腕を除いて)。これは今でも変わらない印象だ。これで不満を持つようであれば、フルサイズと標準ズームのLレンズの組み合わせしか無いと思う。

SIGMA 18-125mm F3.8-5.6 DC OS HSM

SIGMA 18-125mm F3.8-5.6 DC OS HSMレビューその1

SIGMA 18-125mm F3.8-5.6 DC OS HSMレビューその2

35mmフィルム換算29-200mmという焦点域、比較的軽量、手ぶれ補正機能が魅力の高倍率ズームレンズ。

HSM搭載で、AF 時は比較的静か。AF 時にフィルタ取り付け枠が廻ることはなく、PL フィルタは使いやすい。

手ぶれ補正機能は、電源投入後、もしくはシャッター半押しから1分間動作する。この時間設定はちょっと長すぎだろう。そのためかは分からないが、このレンズを使うとバッテリのもちが若干悪くなるように思う。手ぶれ補正の効きは良いと思う。

最短撮影距離0.35m、最大撮影倍率は 0.26 倍。そこそこマクロ的な撮影もできる。

SIGMA 18-200mmの置き換えで、売却となった。

SIGMA 18-200mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM

18-125mmの置き換えとして購入した、同じくSIGMAのレンズ。レンズの特徴も両者は似ていると思う。荷物を減らそうとしたときのメインのレンズだ。

35mmフィルム換算29-320mmという使い勝手のよい焦点域、比較的軽量、手ぶれ補正機能、そして4万円を切る価格が魅力の高倍率ズームレンズ。高倍率ズームレンズではあるが、比較的写りはよいと思う。手ぶれ補正機能つきといっても望遠側は F6.3 と暗いので、手ぶれにはやはり注意しないといけない。

HSM搭載で、AF 時は比較的静か。AF 時にフィルタ取り付け枠が廻ることはなく、PL フィルタは使いやすい。

手ぶれ補正機能搭載。

最短撮影距離0.39m。そこそこマクロ的な撮影もできる。

いろいろ撮りたい、という方が一眼レフデジカメを購入し、1本目のレンズを選ぶのであれば、まずはこのような高倍率ズームを購入していろいろ撮ってみるのがよいのではないかと思う。これでだけで十分と感じればそれで済むし、不足があればそれを補うようなレンズを増やしていくのがよいと思う。

AF 18-200mm F/3.5-6.3 XR DiII LD Aspherical [IF] Macro

AF 18-200mm F/3.5-6.3 XR Di II LD Aspherical [IF] MACRO レビューのページ

使い勝手のよい軽量・コンパクトな高倍率ズームレンズ。この大きさ・重さで、29-320mm の焦点域をカバーしてしまうというのだから便利この上無い。ただし望遠端は F6.3 と暗く、また画質もそこそこだ(1段絞れば十分に使える)。手ブレ補正機能は無いので、望遠側が暗いこともあり手ブレには注意しないといけない。

TAMRON のレンズには超音波モーターは搭載されていないので、AF 時はモーター音がする。ただ AF 時にフィルタ取り付け枠が回ることはなく、PL フィルタは使いやすい。

最短撮影距離0.45m、最大撮影倍率は 0.27 倍。そこそこマクロ的な撮影もできる。

SP AF 28-75mm F/2.8 XR Di LD ASPHERICAL [IF] MACRO

SP AF 28-75mm F/2.8 XR Di LD ASPHERICAL [IF] MACRO レビューのページ

軽くコンパクトなのに F2.8 という標準域のズームレンズ。画質には定評がある。APS-C サイズのデジカメに使うと 45-120mm とちょっと広角側が足りないのだが、被写体によっては付けっぱなしでこなせてしまう便利なレンズだ。

TAMRON のレンズには超音波モーターは搭載されていないので、AF 時はモーター音がする。ただ AF 時にフィルタ取り付け枠が回ることはなく、PL フィルタは使いやすい。カタログには記載が無いが、絞り形状は見た目円形絞りのように思う。

最短撮影距離0.33m、最大撮影倍率は0.25倍。近接撮影にも比較的強く、花を撮るにもなかなか使える。チューリップやバラくらいの花を撮るにはちょうどいい。

この焦点域に満足できるのであれば、明るく、軽量、コンパクト、高画質、で満足できるレンズだと思う。

EF-S 18-55mm F3.5-5.6 USM

Kiss Digital のキットで購入した標準域ズームレンズ。画質は、価格の割にはよいとの評判を聞く。APS-C サイズのデジカメに使うと 29-88mm。F3.5-5.6 なので、ちょっと暗いか。ただ常用とするにはもう少し望遠側が長い方が便利ではある。

超音波モーター搭載で AF は静かでそこそこ速い。ただしフルタイムマニュアルフォーカスはできない。ただ AF 時にフィルタ取り付け枠が回ってしまい、PL フィルタは使いづらい。円形絞りを採用している。

最短撮影距離0.28m、最大撮影倍率は0.28倍。

軽量コンパクトで、軽量の Kiss Digital X にはよく似合う。ちょっと暗いが晴れた明るい屋外で使う分には特に不満も出ないのではないだろうか。

EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS II

Kiss X6i, X5 や 60D のキットレンズである、軽くコンパクトな標準域ズームレンズ。EF-S 18-55mm F3.5-5.6 USMの後継機で同様の特徴を持つが、手ブレ補正つき。

最短撮影距離0.25m、最大撮影倍率は0.34倍。近接撮影にも比較的強い。

軽量コンパクトな上に手ブレ補正つきというのが最大の特長。カメラを手軽に持ち出したいが単焦点1本では不安というときにぴったりだろう。持っていて損は無いレンズで、60Dボディ購入後に中古で買い増してしまった。

AF 28-300mm Ultra Zoom XR F/3.5-6.3 LD ASPHERICAL [IF] MACRO

以前に持っていたレンズだ。これは A06 というモデルで、現在は A061 にモデルチェンジしている。

若干暗い(開放F値は大きい)ものの、とても便利な高倍率ズームだ。ただし広角端が35mmフィルム換算で45mmと望遠ではないものの広角側は足りず、EF-S 18-55mm など換算 28mm が使えるレンズを一緒に持って歩くことになり、利便性はさほど高くなかった。高倍率ズームレンズを使う理由の1つにレンズ交換無しに必要とする焦点距離に対応できる、というものがある。換算45mm〜で十分な場合は望遠端が480mmであることもあり、購入意義もあるだろう。

望遠端の480mmはかなりの望遠であり、かつ開放F値が6.3になるのでシャッタースピードもなかなか上げられず、手ブレを起こしやすくなる。三脚を使うなどしてカメラを固定しないと、なかなか使うのは難しかった。

また望遠端ではピントが合いづらかったように思う。カメラ上では合焦したように見えても、実際はかなり手前にピントが合っているようなことが何度もあった。特に暗い場所では顕著に出ていたように思う。

TAMRON の 18-200mm を購入したため、売却となった。

望遠ズームレンズ

EF 70-300mm F4.5-5.6 DO IS USM

EF 70-300mm F4.5-5.6 DO IS USM レビューのページ

この焦点域なのにコンパクト(軽くは無い)、速いAF、よく効く手ブレ補正機能が特徴のレンズ。このくらい望遠になると、IS の効果は絶大だ。3段分の効果があり、300mm 端でもファインダー像が止まって見えて使い勝手もいい。APS-C サイズのデジカメで使うと 112-480mm 相当。望遠好きな方にはぴったりだろう。

USM 搭載で AF も高速で静か。AF の速さには定評がある。フルタイムマニュアルフォーカスも可能だ。AF 時にフィルタ取り付け枠が回ることもなく、PL フィルタも使いやすい。円形絞りを採用している。

最短撮影距離1.4m、最大撮影倍率は0.19倍。ただし近接撮影時、画質が低下する。

画質は高倍率ズームと比較すれば良いものの同価格帯の 70-200mm L ズームと比較すれば劣っていて、画質の観点で見ればコストパフォーマンスは悪いと思う。EF 70-300mm F4-5.6L IS USM や EF 70-300mm F4-5.6 IS II USM がある今ならばなおさらだ。このレンズの最大の価値はコンパクトさにあり、ここに価値を認めるのであれば検討の対象になると思う。

後述の EF 70-200mm F4L IS USM を購入したので、ちょっと立場が微妙になってしまった。F4 では無く、EF 70-200mm F2.8L (IS) USM とであれば、画質・明るさかコンパクトさか、の併用となりおもしろそうだ。

EF 70-200mm F4L IS USM

EF 70-200mm F4L IS USM レビューのページ

細長いが比較的軽い。IS 無し版から引き継いだ素晴らしい画質に、よく効く手ブレ補正機能が加わった強力レンズ。このくらい望遠になると、IS の効果は絶大だ。4段分の効果があり、200mm 端でもファインダー像が止まって見えて使い勝手もいい。APS-C サイズのデジカメで使うと 112-320mm 相当。広角側がもう少し欲しいと思うときもあるが、逆に望遠側が長くなってうれしいという面もある。

USM 搭載で AF も高速で静か。フルタイムマニュアルフォーカスも可能だ。AF 時にフィルタ取り付け枠が回ることもなく、PL フィルタも使いやすい。カタログには記載が無いが、絞り形状は見た目円形絞りのように思う。エクステンダーが使用できるが、2×使用時は EOS Kiss Digital X では AF が使用できない。

最短撮影距離1.2m、最大撮影倍率は0.21倍。

画質はさすがのLレンズで、安心して使うことができた。もしこのレンズの画質に満足できないようであれば、単焦点のLレンズを使ってみるしかないものと思う。

マクロレンズ

EF-S 60mm F2.8 マクロ USM

EF-S 60mm F2.8 マクロ USM レビューのページ

APS-C サイズのデジカメでは 96mm 相当。マクロレンズとして使いやすい焦点距離だと思う。

USM 搭載で AF も高速で静か。フルタイムマニュアルフォーカスも可能だ。AF 時にフィルタ取り付け枠が回ることは無い。ピント合わせで全長が変わることも無く、使いやすいマクロレズだ。

最短撮影距離0.2m、最大撮影倍率はもちろん1倍。

さすがにマクロレンズだけあってシャープな写り。さらにキヤノンの 100mm マクロと比較すると非常に軽量・コンパクトであり、気軽に持ち出すことができる。最初のマクロレンズにぴったりだと思う。

EF 100mm F2.8L マクロ IS USM

2014年3月、花の時期を迎えるに当たって購入したレンズだ。以前から気にはなっていたが、消費税率アップをきっかけに、購入した。

60Dと使うと焦点距離は 160mm 相当。望遠気味ではあるが、フルサイズの180mmマクロレンズに相当すると思えば、それほどおかしな使い方でも無いと思う。

マクロ域の描写力はさすがで、文句のつけようが無い。60DのAIサーボと組み合わせての手ぶれ補正もよく効いていて、三脚を使わない私には非常に便利だ。

遠景についてはもう少しテストが必要だと考えている。


魚眼レンズ

Tokina AT-X 107 DX Fish Eye (10-17mm)

珍しい魚眼ズームレンズ。10mmでは対角魚眼レンズとして使うことができる。17mmまでのズームができ、使い勝手が良い。また、コンパクトであることも気に入っている。

元々は狭い寝台の個室を撮るために購入したもので、寝台特急はやぶさ・富士の撮影で少し使ってみた。わたしの場合は室内や何かしらに囲まれた場所などで使うことが多いが、時たま紅葉の撮影のようなケースで使うこともある。

思いの外シャープな写りで、一段くらい絞るととてもよく写る。Kiss Digital X と使うと、若干露出がオーバー気味になることが多い。

レンズの使い分け

主力は、SIGMA 18-200mm, EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM, EF-S 17-55mm F2.8 IS USM, EF 70-200mm F4L IS USM, EF-S 60mm Macro USM, EF 100mm F2.8L Macro IS USM の6本だ。撮影シーンに応じて EF-S 24mm F2.8 STM, EF 40mm F2.8 STM と TOKINA AT-X 107。春の花などのときに EF 135mm F2L USM。荷物は小さくしたいがどうしても望遠が欲しいときには、EF 70-300mm F4.5-5.6 DO IS USM。EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS II、TAMRON 28-75mm F2.8、EF 50mm F1.8 II、EF 35mm F2 の4本は使用頻度は少ない。

カメラ用バッグの都合もあり、基本的には本体+レンズのセット以外に、多い場合はレンズ3本を持ち歩く。

何を撮りたいのか?

わたしのカメラの用途としては、

旅に持ち歩く
風景、スナップ、記念写真、食事の記録、草花、乗った列車の車内など・・・
花・紅葉や風景を撮りに行く
桜・チューリップ・ひまわり・コスモス、紅葉など・・・
鉄道撮影
SL など・・・
室内撮影
小物撮り、記録写真など・・・

が挙げられる。

普通に持ち歩くパタンは、最近カメラ機材の重さと嵩が堪えるということもあり、

か、

のみであることが多い。もしくは、SONY DSC-RX100 のみということもある。

いろいろと持ち出せるときは、

が基本形となる。

わたしの場合、基本的に持ち歩くレンズは4本までだ。従って広角が必要になりそうであれば EF-S 10-22mm、魚眼が使えそうであれば Tokina AT-X 107 を選び、広角・標準・望遠の各ズームレンズとマクロレンズを揃える。広角が不要であれば1本分席が余るので、ここに EF 135mm F2L USM を加える。もしくは花を撮るのであれば、EF 100mm F2.8L マクロ IS USMで、このレンズはまだ購入して日が浅いので、使い方を考えているところだ。

EF 35mm F2 は室内(主に自宅内と旅行先)用として使用しているが、今はEF-S 24mm F2.8 STM と EF 40mm F2.8 STMにその座を譲った形だ。EF 50mm F1.8 は Kiss で使うとどうにもピントが安定しないため、出番は少ない。

旅に持ち歩く

旅の時はそれでなくとも荷物が多くなるので、特に歩きが多くなるような場合には撮影機材はできるだけコンパクトにしたいところだ。また旅行の場合はレンズ交換をする時間がさほど無い場合もある。しかしながら旅行に行くと、風景、草花、記念写真、など、とにかく色合いの違う複数の被写体に巡り会うので、広い焦点範囲が欲しい。

この用途にぴったりなのが高倍率ズームレンズ、SIGMA 18-200mm だ。この1本でかなりの働きをしてくれる。レンズ交換をさほどしなくて良いので、シャッターチャンスにも強い。ただ被写体によっては超広角レンズも欲しくなるときがある。そんな時のために EF-S 10-22mm もあれば安心だ。

また、高倍率ズームレンズは暗い場所での撮影に不利だ。そこで標準域の軽くて明るい単焦点レンズ、EF-S 24mm F2.8 STM と EF 40mm F2.8 STM があると便利だ。軽いしコンパクト、F2.8 と比較的明るい。旅行先の室内でも使えるし、出てきた料理を撮るのにも使える。

基本的には 18-200mm を使用し、雄大な風景に出会ったときには EF-S 10-22mm を使用、あとは宿に着いたときに EF-S 24mm や EF 40mm に代えれば、さほど撮影時間が無いツアー旅行などにも対応できるだろう。

家から旅行先までずっと自家用車を使えるなどで荷物にそれほど制限が無ければ、また自分のペースで撮影できる旅行であれば、標準〜望遠は EF-S 17-55mm と EF 70-200mm F4 にしたいところだ。かなり重くなるが、標準域は明るい IS つきレンズ、望遠側も効きのいい IS つきだ。そう何度も行けない場所の旅行には、これくらいのレンズ構成で望みたい。EF-S 24mm F2.8 や EF 40mm F2.8を入れてもよいが、明るさだけ見ればEF-S 17-55mm F2.8と変わらないので、恐らく使用しないと思う。

もう1つのパタンとして、標準域を厚くしておきたい、というケースがある。あまり頻繁には行けない旅行先で、いい景色が見られそうな場合や、寝台列車の旅で車内用に明るい広角レンズを持っておきたい場合だ。しかし旅行なので、頻繁にレンズ交換ができないかもしれない。それに200〜300mmはそう頻繁には使わないだろう、そんなときは、大口径標準ズームと高倍率ズームを組み合わせることもある。

花を撮りに行く

標準域は SIGMA 18-200mm もしくは EF-S 17-55mm、望遠が必要な場合は EF 70-200mm の各焦点距離のズームレンズ、それにマクロ撮影用の EF-S 60mm マクロ、さらには EF 135mm F2L か EF 100mm F2.8L マクロを揃えて、撮影対象に応じて持って行くことになる。

なお、花の撮影であれば広角側を使わないことも多いので、TAMRON 28-75mm を使うこともある。EF 135mm F2L は Kiss で使うと大口径望遠レンズとなり、花の撮影に使うには有用だ。

風景を撮りに行く

旅と言うまででは無いが風景を撮りに行く場合だ。この場合、広角から望遠まで広い焦点域をシャープなレンズで揃えたくなる。

そこで、広角ズーム EF-S 10-22mm、標準ズーム EF-S 17-55mm、望遠ズーム EF 70-200mm F4 が今の主力だ。

鉄道撮影

鉄道撮影では撮影場所が限られるために、標準から望遠まで、広い範囲の焦点範囲を揃えることが必要となる。従ってズームレンズでまかなうことが多いと思う。また、シャッター速度を稼ぐ必要があることも多いため、できるだけ明るいレンズが有利だ。さらに三脚が使えない場合もあるため、手ブレ補正も欲しい。

従って、EF-S 17-55mm+EF 70-200mm の組み合わせが多くなっている。200mm では足りないこともあるが、新規に x1.4 のエクステンダを購入したので、この併用も考えることになるだろう。また画質の高い EF 70-200mm F4 ならばトリミングにも耐えられる。

ごくたまに、EF-S 10-22mm の出番もある。

鉄道の場合、明るいのがよければ、行き着く先は EF 70-200mm F2.8L IS II USM(+エクステンダ)、望遠重視なら EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM か、望遠単焦点Lレンズになるのだろう。

家の室内撮影

例えば家の中で子どもやペットを撮ったり、旅先のホテルや旅館でちょっとしたスナップを撮ったり、食べ物の写真を撮ったり・・・ という用途だ。

基本的に室内は暗く、またそれほど広くないことが多いので広角〜標準の明るい単焦点レンズが向いている。わたしは EF 40mm F2.8 STM を使っている。EF 50mm はこの用途にはちょっと望遠気味だ。また、室内で超広角レンズや魚眼レンズを使うのも面白い。

記録という点に重きを置いて、ISO感度を上げてEF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS IIも使っている。

購入したレンズ履歴

初めはレンズキットを購入したので、EF-S 18-55mm F3.5-5.6 USM のみだった。

Kiss Digital 購入直後に、まず高倍率ズームは必要だろう、ということで、2本目としてTAMRON 28-300mm を購入した。これは当時18mmから始まる高倍率ズームが存在しなかったためで、その後 TAMRON 18-200mm に買い換え、28-300mm は売却している。18-135mm や 16-300mm が存在する今では、レンズキットでは無くボディのみとし、レンズは TAMRON 16-300mm か、EF-S 18-135mm を購入すると思う。

3本目に購入したレンズは TAMRON 28-75mm F2.8(中古) だ。これは友人の結婚式用に撮影に明るいレンズが欲しかったために購入したものだ。今、この用途から言えば TAMRON 17-50mm F2.8 が向いていると思うが、これも当時は存在しなかった。ただ 28-75mm は今は花の撮影などに活躍している。その後結局、結婚式用途でより焦点域が広角側の EF-S 17-55mm を購入した。28-75mm は手放すには惜しく、そのまま持っている。なお中古品を購入したのは少しでも安く購入したかったからだ。この頃は、高額なレンズを何本も買っていく今は想像できなかった。

4本目に購入したレンズは、50mm 単焦点の EF 50mm F1.8 II だった。これは純粋に「単焦点レンズ」を使ってみたくなり、その中でも最も安いレンズだったからだ。ただわたしが使うにはちょっと望遠気味で、使う機会は残念ながらあまり無い。

5本目は、その後室内用に明るいレンズが必要となり、EF 35mm F2 を買い増すこととなった。この 35mm は 35mm フィルム換算で 50mm に近く、室内で使うには使いやすいレンズだ。また F2 と明るいことも大きな利点だ。ただし今購入するのであれば、ちょっと大きいが SIGMA 30mm F1.4、TAMRON 35mm F1.8も候補になると思う。もし家の中で使用するために明るいレンズが必要であれば、安いからと言って EF 50mm F1.8 を選ぶのでは無く、30mm 前後のレンズを購入するのがいいと思う。

6本目は高倍率の TAMRON 18-200mm だ。これが2006年春で、河津桜を撮影していたときに EF-S 18-55mm F3.5-5.6 USM と TAMRON 28-300mm の組み合わせではどうにも撮りづらく、このレンズを選んだ。ただこの1年後には 17-55mm と 70-200mm の組み合わせで同じ被写体を撮っているのだから、妙なものだ。

7本目に、狭い部屋をできるだけ広範囲に撮影する必要があったため、EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USMを購入した。とにかく広く写せばよかったため、用途から言えば Tokina の魚眼ズームレンズでもよかったのだが、当時は無かったためと風景撮影にも使用したかったために広角レンズとした。ただこれで高額な部類の純正レンズに手を出してしまい、レンズ購入欲が収まらずにおかしなことになってきたように思う。

8本目は上で記載した EF-S 17-55mm F2.8 IS USM だ。結婚式用に明るい標準ズームが欲しくなり、その用途で言えば TAMRON 17-50mm でも大きな問題は無かったはずなのだが、EF-S 17-55mm F2.8 IS USM を選んでしまった。これで画質の高いズームレンズを知ってしまい、よりおかしなことになってきた。

9本目は 18-200mm の高倍率ズームよりも高画質で、かつ手ブレ補正つき望遠ズームが欲しく、EF 70-300mm F4.5-5.6 DO IS USM を購入した。ところがこの選択は失敗で、悩んだあげくに結局 EF 70-200mm F4L IS USM を購入することになってしまった。

10本目はマクロレンズ、EF-S 60mm F2.8 Macro USM だ。花を撮ることが多くマクロはずっと欲しいと思っていたのだが、マクロ機能は TAMRON のズームレンズで何とかしのいでいた。しかし主力レンズが EF-S 17-55mm と EF 70-300mm DO というマクロ撮影に比較的弱いレンズに移ったのを機会に購入することとなった。これで一段落つくはずだったのだが・・・

11本目が EF 70-200mm F4L IS USM。EF 70-300mm F4.5-5.6 DO IS USM の、特に最短撮影距離(1.4m) あたりでの描写が不満で、結局Lレンズに行き着いてしまった。

12本目は EF 135mm F2L USM。望遠ズームで最も明るいものが EF 70-200mm F4L IS USM なので、それを補う意味で購入した明るいL単焦点レンズだ。使いこなせるかが不安ではあるのだが、購入してみた。比較的最短撮影距離も短いので、花を撮ることが多い。これまでのレンズ構成から言えば正直必須では無いのだが、使ってみたかったというのが購入理由でもある。

13本目は SIGMA 18-125mm F3.8-5.6 DC OS HSM。TAMRON 18-200mm の置き換えだ。このレンズのラインナップなら高倍率ズームなんて不要だろう、という考え方もあるだろう。しかし荷物(重さ・嵩の両面)を減らしたい、レンズ交換をしている暇が無い、でも一眼レフを使いたい、というのときには高倍率ズームレンズは非常に便利だ。さらにこのレンズは手ぶれ補正つきで、高倍率ズームレンズの利便性をさらに高めている。ということで購入してみた。その後SIGMA 18-200mm を購入したため、売却済。

14本目は Tokina AT-X 107 DX Fish Eye (10-17mm魚眼ズーム)。上に書いたように、寝台列車の個室内を撮影するという用途で購入したレンズだ。なかなか使いこなすのは難しい。10-22mm を持ち出すまでは無いけどちょっと広角側のレンズがあった方がいいかも、といったときに持ち出すこともある。

ここまで購入してようやく熱が冷め、丸二年以上、機材の追加は無くなった。

次にレンズではないが、EXTENDER EF 1.4X III。EF 135mm F2L USM と EF 70-200mm F4L IS USMでの使用が目的だ。

15本目は、EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS II。これは 60D と SIGMA 18-125mm OS の組み合わせが重く感じたため、機材の軽量化のために中古で購入したものだ。300g程度軽くできる。60Dの高感度とISを組み合わせれば、そこそこ薄暗いところでも撮影が可能だ。ただ、これでも重さが辛く、結局 DSC-RX100 のコンパクト機に至ってしまった。

16本目は、EF 40mm F2.8 STM。小型・軽量さに惹かれて購入した。ただAPS-Cではもうちょっと広角側の方が便利かもしれない。

17本目は、EF 100mm F2.8L Macro IS USM。評判の良いマクロレンズであり、EF-S 60mm F2.8 Macro USMよりも長い焦点距離のマクロレンズを使ってみたかったため購入した。ただ購入前の懸念通り、今まで花の撮影で使用していたEF 135mm F2L USMと用途がぶつかってきていて、使い分けを思案中だ。

18本目は、EF-S 24mm F2.8 STM。EF 40mm同様小型・軽量だが、EF-SレンズだけあってAPS-C機にはちょうどよい。

19本目は、SIGMA 18-200mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM。旅行用に18-125mmの置き換えだ。430gと同社の18-300mmよりも軽いのはもちろん、18-125mmよりも軽い。特に理由が無ければ本レンズとEF-S 24mm F2.8もしくはEF 40mm F2.8の組み合わせで持ち歩くことが多い。

20本目と21本目は、EOS Kiss Mのダブルレンズキットである、EF-M 15-45mm F3.5-6.3 IS STMとEF-M 22mm F2 STMだ。

22本目はEOS Kiss M用の広角レンズである、EF-M 11-22mm F4-5.6 IS STM。

23本目はEOS Kiss M用の望遠レンズである、EF-M 55-200mm F4.5-6.3 IS STM、中古での購入だった。

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