はじめに

Canon EF-S 17-55mm F2.8 IS USM を購入した。明るい標準ズームレンズが欲しかった、というのが購入した動機だ。

同じ理由から、従来は TAMRON の 28-75mm F/2.8 を使用していた。しかしこのレンズは広角側が 45mm 相当と弱く、APS-C 専用の明るい広角ズームが発売されたのをきっかけに新しいレンズを購入することにした。

元々 TAMRON 28-75mm F/2.8 を購入したのは、F2.8 の明るさを活かして、室内のような暗い場所でシャッター速度をかせぎたかったためだ。結婚式場での撮影に使ったのだが、想定通り十分なシャッター速度が得られたものの、広角側が足りずに苦労したことを覚えている。

EF-S 17-55mm F2.8 IS USM 購入まで

EF-S 17-55mm F2.8 IS USM 購入

2006年6月、EF-S 17-55mm F2.8 IS USM を購入した。従来持っていた TAMRON 28-75mm F/2.8 よりも広角側が使える標準ズームレンズを欲しかったのだが、SIGMA だけでなく TAMRON, Canon と揃ってきたのをきっかけに、購入することとした。

現在、Canon EF-S マウントに使うことのできる明るい標準ズームレンズは、次の3本がある。なおキヤノンのレンズは EF-S マウント専用のために、APS-Cのデジタルカメラでも10Dでは使えない。タムロンとシグマやトキナーのレンズは EF マウント用のために、10D でも使用可能だ。

標準の明るいレンズ
メーカ名称焦点距離換算実売価格重量APS-C
CanonEF-S 17-55mm F2.8 IS USM27-8898,700645
TAMRONSP 17-50mm F2.8 XR DiII LD27-8023,080430
SIGMA17-50mm F2.8 EX DC OS HSM27-8028,800565

価格を考えると TAMRON 17-50mm は最有力だが、SIGMA 17-50mm F2.8 は手ぶれ補正つきというところにメリットがある。なお TAMRON の手ぶれ補正つきレンズは販売終了になってしまったようだ。

Canon 17-55mm F2.8 IS USM は純正というところにメリットがある。また購入当時、SIGMA, TAMRON の 17-50mm は手ブレ補正が無かった。そのため、EF-S 17-55mm F2.8 IS USM を購入することとした。

今購入するとすれば、正直、この価格差を見ると TAMRON 17-50mm か SIGMA 17-50mm を選んでしまうだろう。しかしながら次に記載するように、EF-S 17-55mm は素晴らしい描写をする、よいレンズだ。買ってしまえば、価格よりも使用感の方が気になるかもしれない。そうである場合には、後悔しないレンズだと思う。

アクセサリの購入

次に、レンズに関するアクセサリを購入した。購入したものは、

だ。フィルタ径は EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM と同一なので、そちらと共有することとした。

フードは純正の「EW-83J」を購入した。

プロテクターは EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM 同様、Kenko の PRO 1 D プロテクター(W) だ。フィルタ取り付け用の枠が薄すぎてレンズキャップの取り付けが不完全になってしまうのがちょっと難点だ。ただ気をつけて使えばそう外れるものでもないので、それほど問題にはならないだろう。

EF-S 17-55mm F2.8 USMを使ってみて

使用感

余部鉄橋
24mm, Av=7.1, Tv=1/250, ISO=400, Kiss Digital X
リンク先は等倍・トリミング(ちょっと失敗写真かも?)

EF-S 17-55mm を当時使用していた EOS Kiss Digital につけてみた。それまで軽いレンズに慣れていたので、かなり重く感じる。常用レンズのつもりでしばらく使っていると、持っている右手が疲れてきた。EOS Kiss で使用するとレンズ側が重く大きい。最近の Kiss X7 などは小さいので、余計そのように見えるだろう。今は 60D だが、バランスは良い。EOS Kiss に装着したときの見た目はいい感じで、カメラが高級に見えてくる。

収納性はそれほどよく無い。収納性は悪いと思っていた 10-22mm とフィルタ径が同じで、かつレンズ全体が太く、さらに全長も長い。10-22mm も大きいと思ったが、さらに一回りは大きい。

AFはさすがにUSMだけあって極めて静かであり、高速だ。最近の常用は SIGMA の HSM 搭載高倍率レンズだが、これと比較しても静かさと速さが際立つ。またこのレンズはAF時フォーカスリングが回らず、フルタイムマニュアルフォーカスが可能だ。ただし EOS Kiss のファインダーで MF にて正確にピントを合わせるのは辛い。60D を使う今でも、MF を使うことはほぼ無い。

最短撮影距離は35cm。最大撮影倍率は0.17倍で、近づいて大きく、という用途には向かない。ちなみに似たような焦点距離範囲を持つ EF-S 18-55mm は最短撮影距離28cm・最大撮影倍率は0.28倍だ。

重めのレンズではあるが、焦点距離も便利で、F2.8 と明るめで、IS つき。非常に便利なレンズで使用する機会が最も多い。購入して8年(2014年時点)になる。高倍率ズームや軽い標準ズームがある今でも、ここぞという時には持ち出す、そして期待に応えてくれるレンズだ。

手ぶれ補正

箱根登山鉄道
55mm, Av=6.3, Tv=1/250, ISO=400, Kiss Digital
リンク先は等倍・高圧縮

わたしがCanonの手ぶれ補正レンズを使うのは、今回が初めてだ。使ってみると、確かにスペック通りではあるのだが、その効果の高さに驚いた。

スペック上、シャッター速度3段分の補正効果がある。試しに 55mm 端で、シャッター速度 1/10 秒で手持ち撮影してみた。換算88mmなので、間違いなく普通なら手ぶれするシャッター速度だ。

10枚撮影し、結果は、手ぶれ補正ありで10枚とも見られる写真であり、手ぶれ補正無しでは何とか2枚が見られる写真だった。効果は大きい。さらにCanonの場合はレンズ側で手ぶれ補正をするので、手ぶれ補正機能が効くとファインダー像が安定し安心感がある。

画質

似たような焦点距離を持つ EF-S 18-55mm と比較してみた。

EF-S 17-55mmはF2.8開放から(わたしにとっては)十分シャープだ。EF-S 18-55mmでは滲んだように見える箇所があったが、EF-S 17-55mmではそれがほとんどない。ただシャッター速度が稼げるのであれば、1段は絞った方が良くなる。特に広角17mm端の絞り開放はイマイチのように見える。ただしこれは、個体差の可能性もある。

広角端の17mmでは被写体によっては周辺減光が目立つので1段は絞りたいところだ。2段絞れば十分だと思う。