2006年9月に EOS Kiss Digital X(ボディ)[以下 Kiss Digital X]を購入したので、そのレポートです。2003年12月に購入した EOS Kiss Digital(レンズキット)[以下 Kiss Digital]との差や、併用しているコンパクトデジカメ、FinePix F30 や F100fd との比較の観点から記載しています。後継機の EOS Kiss X2(以下 Kiss X2)や EOS Kiss F についても記載しています。
EOS Kiss Digital X まとめ
いきなりまとめですが、Kiss Digital X は以下の点でコンパクトデジカメ FinePix F30 や F100fd と比較して勝っています。
- AF が速い。撮影後、次の撮影が開始できるまでの時間が短い。など、レスポンスが非常によい。
- マニュアル・フォーカスがやりやすい。
- Av/Tv/M の切り替えがやりやすい。
- Avでの絞り操作、Tvでのシャッター速度操作、Mでの絞り/シャッター速度操作が使いやすい。
- 絞り値の変化で写真が劇的に変わる。背景を効果的にぼかすことができる。そのために Av を使う気になる。
- あてになる光学ファインダーがある。
- ズームが扱いやすい。
- F30 と比べても、高感度でのノイズは少ないし画質もよい。
- そもそも画質がよい。
- レンズを変えることにより、様々なシーンに対応できる。超広角から望遠まで対応でき、手ブレ補正レンズ、明るいレンズ、など、いろいろ選べる。
- 連写が速い。
- 写真を撮っている気になる。
以下の点で、劣っています。
- 大きく、重い(ほとんどこれに尽きるでしょう)。
- 液晶画面をファインダー代わりにしての撮影(ライブビュー)ができない。
- 最小の画像サイズが大きすぎる。
- 動画が撮れない。
- 場面によっては、全体にピントが合ったような写真を簡単に撮ることが難しい。
- 顔認識のような簡単に撮影するための機能は無い。
Kiss Digital X は以下の点で旧機種である EOS Kiss Digital と比較して勝っています(一部 N で既に向上している点もあります)。
- 起動が速くなった。2秒程度から0.2秒に向上した(これは大きいです)。
- フォーカスモードが撮影モードによる固定から選択できるように変わった。
- 連写に強くなった。2.5枚/秒で4枚連続、から、3枚/秒でJPEG連続27枚、RAWでも連続10枚に向上した。
- 中央部の測距点が F2.8 対応になった。これも含めて 30D の AF システムを採用したことにより、AF の精度が向上した。
- 測光方式が、モードによる固定から選択できるように変わった。
- 背面液晶サイズが1.8型から2.5型に大きくなった。
- ゴミ取り機能がついた。
- フラッシュの調光補正ができるようになった。
- サイズが小さく軽くなった。
- ピクチャースタイルが使えるようになった。
- 画素数が増えた(これは良し悪しですが)。
- メディアへの保存時、1フォルダに多くの画像が入るようになった。(Kiss Digital では 100 枚までで、連番で 100 ごとに格納されるフォルダが変わりました)
なお、文中には Kiss Digital で撮影した写真を載せました。Av は絞り値、Tv はシャッター速度(秒)です。またレンズ名のあとにある(xx mm)は、撮影時の焦点距離を表します。
勝っている点
以下に、Kiss Digital がコンパクトデジカメ(FinePix F30やF100fdなど)と比較し勝っている点を記載します。
AF が速く、次の撮影が開始できるまでの時間が短い
文字通り、AF がとても速いです。Kiss Digital X を購入しての最大の恩恵はこれかと思います。AF 性能の良さとも相まって、コンパクトデジカメとは大違いです。とにかく体感する価値があります。後述しますが結婚式では 500 枚もの枚数を撮影しまして、それはこの AF の速さとその性能の高さによるものが大きいと思います。
また、シャッターを切った後、次のシャッターが切れるようになるまでの時間がとても短く、シャッターチャンスが連続したような場合にでも対応することができます。
まとめると、ピントを合わせシャッターを切り次の撮影に移るといった動作でのレスポンスが非常によく、気持ちよく撮影をすることができます。この点が一般的なコンパクトデジカメと一眼レフデジカメとの大きな差であると思います。
ピントをかなり自在に制御可能
AF は速いだけではなく性能もよく、普通に使っている分には安心して任せることができます。またどこにピントが合っているかが、ファインダーの像に加えてファインダー内の赤ランプで確認することができます。これはとても便利です。加えてピントを合わせる場所(「AF フレーム」と呼ぶらしいです)はファインダー内の特定の9ヶ所から1ヶ所手動選択もしくはカメラ任せにすることができます。ですので、たとえば枝に咲いている小さな梅の花を撮影しようとした場合にも的確にピントを合わせることができます。
F30 の場合は基本はセンター固定ですが、あまりに小さな対象に対して的確にピントを合わせることは難しい印象がありました。なお F100fd は顔認識機能を利用していますが、これはかなり優秀ですね。
マニュアル・フォーカスが可能
一眼レフカメラなので当然ですが、マニュアル・フォーカス(MF)がきちんとできます。FinePix F30 や F100fd にはマニュアルフォーカスはありません。
また Kiss Digital X では AFでピントを合わせてMFに切り替えれば、そこでピントが固定して撮影ができます。レンズによっては「フルタイムマニュアルフォーカス」− Canon の、AF が合ったあとにフォーカスリングを回してピントが微調整できる機能 − も使えます。旧機種の Kiss Digital で初めてマニュアル・フォーカス機能を使ったときは衝撃を覚えました。上位機種に比べればファインダーの見え具合も劣るとのことですが、それでもコンパクトデジカメの MF 機能と比較すると天と地の差です。
Av/Tv/M の切り替えがやりやすい
モード切替のダイヤルが、Av, Tv, M の全それぞれについて割り当てられています。ですので、それぞれのモードを使う気になります。
これに対し、コンパクトデジカメである FinePix F100fd では絞り値とシャッター速度を変えることのできるマニュアル的な機能は無く、露出補正ができるくらいです。
これに対し、Kiss Digital X ではほとんど Av モードを用いて撮影しています。
ファインダーがあてになる
撮影時ファインダーがあてになります(というより、これ以外のよりどころはありません)。
FinePix F30 や F100fd は必要が無いので、光学ファインダーはありません。液晶画面によるライブビューとなります。
背景を効果的にぼかすことが可能
レンズキットのレンズでも効果的に背景をぼかすことができます。これはもっぱら撮像素子が大きいためにレンズの焦点距離が長いことによります。
それに対して FinePix F30 や F100fd は撮像素子の小さなコンパクトカメラであり焦点距離が短いため、背景をぼかすのは大変です。ズーム側にして近づいて、やっとある程度背景がぼける程度です。逆に手前から奥まではっきり撮りたいのであれば、コンパクトデジカメの方が楽に撮れると思います。
ズームが扱いやすい
ズームはレンズのズームリングを回して行います。一眼レフや大型のレンズ一体型デジカメでは一般的なスタイルですからさすがに操作しやすく、また素早いズーム操作が可能です。
FinePix F30 や F100fd ではボタンを押すことによってズーム操作を行うのですが、さほど応答がいい訳ではありません。
ISO 感度が 800 まで実用になる
Kiss Digital は ISO 感度を 800 まで上げてもノイズが少なく実用になります(設定自体は 1600 まで可能です。1600でも十分使えます)。FinePix F30 や F100fd は高感度時の画質が良いことで有名で、設定自体は F30 は 3200、F100fd では 12800 まで可能です。ただこの F30、高感度時は確かにノイズは少ないですが油絵調?絵画調?の絵となり、明らかに画質は劣化しています。また高感度での劣化の具合は、画素数の大きな F100fd の方が大きく見えます。その点、Kiss Digital X は高感度でも比較的画質はよいです。
なお ISO 感度は一度変えると気づかないでそのままになることが多いので注意しましょう。
レンズを変えることにより、様々なシーンに対応できる。
一眼レフカメラなので当然ですが、レンズを変えて楽しむことができます。FinePix F100fd は、35mm フィルム換算で 28〜140mm 相当の5倍ズーム、開放F値はF3.3〜5.1です。これに対して Kiss Digital X では焦点距離は複数のレンズを交換して使えば複数の焦点域に対応でき(例えば EF-S 17-85mm F4-5.6 IS USM であれば 27.2mm-136mm 相当)、開放F値も小さい(明るい)ものはF1.2からあります。これにより様々な被写体に対応することができます。
連写が速い
Kiss Digital X では秒間3枚の連写能力を持ち27枚連写可能です。27枚を越えても、比較的早くに撮影可能状態に復帰します。後継の Kiss X2 では秒間3.5枚の連写能力を持ちます。
F100fd は秒間1.7枚の連写能力を持ち3枚連写可能、記録画素数を300Mに落とせば秒間5枚の連写が可能ですが12枚までで、その撮影が終わると撮影可能状態に戻るまでそこそこの時間が必要となります。
写真を撮っている気になる
妙な利点に聞こえるかもしれませんが、写真撮影というのはそういうところがあるようです。例えばシャッターの切れる音などが、写真を撮っている気にさせます。
劣っている点
ここから先は、Kiss Digital X がコンパクトデジカメと比較し劣る点です。
大きく、重い
大きいです。重いです。
Kiss Digital X は本体だけで 510g。レンズが無ければ撮れませんから、実際はもっと重くなります。対して FinePix F30 は195g、F100fd は 190g。さらに Kiss Digital X の大きさは、いつも手持ちのバッグに一緒に入れておく、という訳にもいきません。コンパクトデジカメでは、例えばポケットに入れておいて撮りたいものがあったらサッと撮り出して撮る、ということができます。一眼レフデジカメは小型軽量の Kiss Digital でも、そこまでお手軽にはいきません。
また、コンパクトデジカメはかなり普及しているので撮っていてもそう目立ちませんが、一眼レフデジカメは普及が進んでいるとはいえまだ目立ちます。
液晶画面をファインダー代わりにしての撮影ができない
この機能は、一眼レフデジカメではライブビューと呼びます。最近の一眼レフデジカメ、キヤノンですと EOS-1Ds Mark III、EOS-1D Mark III、EOS 40D、EOS 50D、EOS Kiss X2、EOS Kiss F には装備されていますが、Kiss Digital X にはありません。コンパクトデジカメを使っていた立場からすれば不便なのですが、そういうものとして割り切るしか今のところはなさそうです。
最小の画像サイズが大きすぎる
最小の画像サイズが 1936×1288 画素(0.7MBほど)で大きいです。ただ今となってはコンパクトフラッシュの価格も下がり大容量のものが買いやすくなったので、この程度のサイズでもよいかもしれません。
個人的には、上位機種のように RAW で画素数を落としたモードを搭載してもらいたいものです。
動画が撮れない
コンパクトデジカメでは動画が撮れるのが当たり前ですが、Kiss Digital では撮れません。FinePix F30 や F100fd で撮った動画を見ると、あると便利かも、などと思います。
場面によっては、全体にピントが合ったような写真を簡単に撮ることが難しい
これはメリットの裏返しですが、場面によっては全体にピントが合ったような写真を撮ることは難しくなります。
基本的に一眼レフデジカメを使うと、ピントを合わせた面とは異なる距離にあるものはボケて写ります。絞りを絞ると、ボケ方は小さくなります。
とは言っても絞りすぎるとシャッター速度を遅くする必要があり、簡単に手ぶれしやすいようなシャッター速度まで遅くなってしまいます。これを防ぐには三脚などで固定すればよいのですが、お手軽にはいきません。
これに対してコンパクトデジカメは一般的に撮像素子が小さいためにボケ方は元々小さく、画面全体にピントを合わせるような写真を撮りたい場合は、コンパクトデジカメの方が楽に撮れると思います。
顔認識のような簡単に撮影するための機能は無い
今のコンパクトデジカメはよくできたもので、例えば顔認識機能を使えば、記念写真を撮るような場合には勝手に被写体の人間を見つけてくれて、ピントも露出も合わせ、必要があればフラッシュも炊くし、そのときの赤目補正もしてくれます。
一眼レフデジカメは 50D のようにライブビュー機能の中で顔認識機能を取り入れたものも出てきてはいますが、まだまだコンパクトデジカメには追いついていないと思います。
再度のまとめ
以上が、普及型コンパクトデジカメである FinePix F30 や F100fd と、最新の(廉価版)一眼レフデジカメ Kiss Digital X を比較した結果です。当然、レンズの性能差と撮像素子の大きさの違いによる画質、特に画像が白く飛んだり黒くつぶれたりしない階調表現の豊かさは大きいです。シロウト目にも被写体によってはその画質の高さが十分に感じられる場合がありました。後述しますが結婚式で撮った花嫁のヴェールの質感は非常に高いものでした。
昔の高機能コンパクトデジカメの機能に満足できなくなり、とは言うもののデジカメに慣れ親しんできて今さら一眼レフフィルムカメラを取ることのできないわたしにとって、今までの一眼レフデジカメは欲しくはあるが高嶺の花でした。そんな矢先に、Kiss Digital は手を伸ばせば届く値段で目の前に現れました。
写真は、構図取りなどによって、撮る前に撮った結果の大半は決まっているものです。逆に言えばいいデジカメに買い換えたからと言っていい写真が急に撮れるようになるかと言うと、そうでもないようです。特に高機能のコンパクトデジカメから比較すればなおさらです。ですのでわたしは Kiss Digital が市場に出から3ヶ月迷いましたが、結局買ってしまいました。
おもしろい買い物だったと思います。デジタルカメラとしての基本性能は高機能のコンパクトデジカメと比較しても上ですし、思うように使えそうです。買った今となっては、もっと早くに買っておくべきカメラだったと思います。
2006年に Kiss Digital X に買い換えてからは Kiss Digital での不満点もおおよそ改善され、より使いやすいものとなりました。いきなり 50D のような中級機を購入するのもいいですが、Kiss X2、Kiss F や Kiss Digital X はすばらしい性能を持っているのでそれで様子を見て、写真を本格的に趣味としたくなったら 50D に移行するなりというのがよいと思います。ただわたしの体験から言うと、レンズばっかり買ってデジタルカメラ本体にかけるお金が残らないのですが・・・(苦笑)
どのカメラを購入するのか
一眼レフを購入しようとし、メーカーをキヤノンに決めたとすると、カメラの候補としては、
の4機種が考えられます。では、どの機種を購入すればよいのでしょうか?
あくまでも個人的には、スペック的なカメラ性能、特に連写性能を重視するのであれば EOS 50D(予算によっては EOS 40D)を、コンパクトデジカメからグレードアップで一眼レフを使ってみたい、一眼レフでも軽量コンパクトさを重視したいのであれば EOS Kiss X2 をお薦めします。一眼レフを使ってみたいが価格の安さを第一に考えるのであれば EOS Kiss F です。
わたしは軽量コンパクトを重視し、Kiss Digital X を発売日に購入し使用していますが、まだまだ現役です。
なお、EOS Kiss X2 を候補にした場合は、Wズームキットをまずはご検討ください。18-250 をカバーできる2本のレンズが、単体より安く購入できます。
一眼レフデジカメの購入時は、店頭で複数機種を試してみることをお薦めします。ただ店頭で比較しながら少し試すのと実際に自分のものにして使うのとでは、大きさ・重さに対する印象が変わるので、注意が必要です。
50D の Kiss X2 に対するメリットは、
- ファインダーが見やすい
- AF性能(精度)が高い
- 動いているものに対してのAFの追従性が高い
- より高感度の設定が可能
- 連写性能が高い
- 大きさ・重さが人によっては扱いやすい
でしょうか。逆にデメリットは、
- 重い
- 大きい
- 高い
と思います。
個人的には、大きく重いという点は、この点を越える「使おう」という意志が無いと、もしくは 50D の優位性を活かす使い方をしないと、使い続けることは難しいと考えています。また、コンパクトデジカメと Kiss X2 の機能的な差は、Kiss X2 と 50D の差よりも大きく、コンパクトデジカメから Kiss X2 にグレードアップすることでも一眼レフカメラのメリットを感じられると思います。
もう一点。50D と Kiss X2 の間には価格差がありますが、この費用をレンズに投資するという考え方もあります。基本的にはキヤノンのこのクラスのデジカメは 1.5 年でモデルチェンジします(ただし40Dから50Dは1年でした)がレンズのサイクルはより長いため、費用対効果の面ではレンズに投資した方が高いという考え方です。
どのレンズを購入するのか
一眼レフデジカメレンズ購入のページをご参照ください。
Kiss Digital デビュー
Kiss Digital の本格的なデビュー戦は友人の結婚式および披露宴でした。元々 Kiss Digital を購入に踏み切らせた理由が別の友人の披露宴で C-3030 の性能に限界を感じたからで、想定していたデビュー戦です。使用した機材としては Kiss Digital + SP AF28-75mm F/2.8 XR Di LD ASPHERICAL [IF] MACRO(一部 18-55mm も使用) で、フラッシュは内蔵のみを利用しました。その結果ですが、
- バッチリ決まったときの描写力はとても高い
- とにかくたくさん撮る気になる
- ズーム全域 F2.8の威力は絶大
- ピント合わせがシビア
- ホワイトバランスが非常に難しい
- 露出合わせが非常に難しい
- 28mm からでは広角側が不足
- 内蔵フラッシュでは非力
というものでした。Kiss Digital の話とレンズの話が混在していますがご了承ください。それぞれについて記載します。
バッチリ決まったときの描写力はとても高い
非力な腕前のわたしでも数枚だけ、驚くような美しい描写の写真が撮れていました。これは 28-75mm の描写力だけではなく、Kiss Digital そのものの性能の高さが成せる技と思います。Web でのレポートには一眼レフデジカメはコンパクトデジカメとは描写力が違うんだという記載もあり、そんなことはないだろうと思っていたのですが、本当だったようです。文章で具体的に書くのは難しいですが、写真の質感が違いました。例えば花嫁のヴェール。コンパクトデジカメとは明らかに違いました。透明感があり階調も豊かで柔らかそうなヴェールに写っていました。
とにかくたくさん撮る気になる
さすがに一眼レフカメラはレスポンス、特に AF の速さが違います。今回の結婚式で撮影した枚数は 500 枚でした。C-3030 では媒体の容量の都合上 350 枚程度が上限で、それが一杯になるほど撮影したことはありませんでした。500 枚も撮影できたということは、それだけ撮影したい場面にカメラが答えてくれたのだと思います。
ズーム全域 F2.8の威力は絶大
SP AF28-75mm F/2.8 XR Di LD ASPHERICAL [IF] MACRO の F2.8 の威力は絶大でした。恐らくレンズキットの 18-55mm では手ブレ写真を量産していたと思います。28-75mm でも何枚かは手ブレ写真もありましたが ISO800 の効果と相まってとても手ブレ写真は少なかったと思います。ほとんどが 1/50 よりも早いシャッター速度で撮れていて、焦点距離が 28mm であればきちんと撮ればぶれることは少ないと思います。
ピント合わせがシビア
たくさん撮影はしたのですが、ピンボケ写真を量産してしまいました。ピントの合った写真もありますのでカメラやレンズの問題ではない、と信じているのですが・・・ (ぶれた訳ではないように見えます)
撮影法に問題があるのかもしれません。今回の撮影方法として、7つある「AF フレーム」のうちの中央のみを利用しました。シャッター半押しでピントを合わせてからフレーミングをしていたのですが、その課程でピントがずれたのかもしれません。
しかしこれだけ(1/3 はあったような)ピンボケが多いといろいろと考えてしまいます。F2.8 とは言え室内のような暗いところではピント合わせは難しいのでしょうか。
ホワイトバランスが非常に難しい
今回の結婚式場はオレンジ色の白熱電球の光が強い会場でした。撮りたい部分はオレンジ色の光に照らされ、しかしたまたまあった窓から外の景色が見えた場合、測距点を中央にして被写体をそこへ持ってきても AWB では暗く黄色っぽい写真になってしまいました。このような場所ではホワイトバランスを電球に合わせて撮影することが必要です。
どのような方式で AWB を働かせているのか分かりませんが、恐らく露出で言うところの「評価測光」のようにファインダー内全域を勘案していて、外の景色が特に明るかったのでそちらに引っ張られてしまったのではないでしょうか。
また室内で撮る場合もフラッシュの光量がとても弱く、ホワイトバランスがフラッシュや AWB では補正できずに黄色く写ってしまうことが多くありました。撮影対象との距離によってホワイトバランスを AWB か電球かに手動で合わせねばならず、とても難しい撮影となりました。同じ対象を連続して撮影しても、補正されていたり黄色く写ったりもしました。もっと光量の強いフラッシュを使えばホワイトバランスをフラッシュにして撮影してもうまくいったのかもしれません。
こういう難しいところでは RAW で撮影すると安心感があります。RAW から JPEG への現像時、ホワイトバランスを調整できるからです。
露出合わせが非常に難しい
ホワイトバランスの項目に書いたように、フレームの中に明るい部分があると、「AF フレーム」を中央のみにして暗い被写体で露出を合わせようとしても明るい部分に露出が引っ張られてしまうことが多くありました。イメージとしてはお昼に部屋の中でカメラを構え、フレームの中に明るい窓も入っているのに室内を撮りたい、といった感じです。
Kiss Digital(初代) の標準測光方式は「評価測光」という方式でカメラがファインダー内を判断して適度な露出に設定するようになっています。悪く言えばどう決まっているのかがよく分かりません。フォーカスが合っている部分を重点的に見ているようですがよく分かりません。恐らくこのケースでは明るい部分が強すぎて評価測光と言えどもそちらに引っ張られてしまったものと思います。
特に式場(ホテル内のチャペル)には明るい大きな窓が開いていて暗い写真を量産してしまいました。
この他に Kiss Digital では「部分測光」という方式が使えます(「中央部重点平均測光」という方式もありますがMモードでしか使えずすぐには使いこなせないのでここでは省きます)。これはファインダー内の中央(「AF フレーム」を中央以外に設定していても中央)の限られた部分のみを測光します。こちらを使えばうまくいった場合もあるはずと今後悔しています。なお「部分測光」を使うためには「応用撮影ゾーン」で「AE ロック」機能を使う必要があります。
また、フラッシュを焚いて撮影をした場合にも露出がうまく合わず暗い写真になったことが多くありました。また逆に、どこに露出が合ったのか明るい写真もありました。式場のような複雑に光が入り交じるような場面では撮影ごとに結果を確認する必要がありそうです。たまたま E-TTL でフラッシュを調整したときの対象が悪かったのかもしれません。
このあたりも RAW で撮影すると若干は調整できます。
28mm からでは広角側が不足
28mm からなので、Kiss Digital では 35mm フィルム換算で 45mm からになります。この焦点距離では非常に広角側が不足しました。式場のような広さの限られた会場では、広角側が足りない影響はとても大きいです。望遠側は足で被写体に近づけばいいのですが、広角側はそうはいきません。
また集合写真においては全員を収めるために距離をとらざるを得ず、結果としてフラッシュが届かずに暗い写真を量産してしまいました。こういう場合は ISO 感度を上げればそこそこ対応できるのですが、このときはそこまで気づきませんでした。
やはり、18mm 程度からの焦点距離を持つレンズは必要だと感じました。
内蔵フラッシュでは非力
本当に、非力でした。ほとんどの場面でフラッシュを焚いても炊かなくても同じ程度の光量しか得られない場面が多くありました。内蔵フラッシュのガイドナンバーは 13 で F2.8 のときに ISO800 とすれば 13/2.8*√8=13m 程度は届いてもいいのですが実際はそれほど届かないような印象を受けました(被写体が適当に明るいのでフラッシュの光量が抑えられた可能性もあります)。さらに上に記載したように集合写真を撮るときには距離が必要で、特に後列の人にはフラッシュが届かないことがありました。
レンズ使用感
一眼レフデジカメレンズ購入のページをご参照ください。