はじめに

2003年11月8日に御岳山を訪れましたので、紹介します。

2004年5月15日に再度訪れましたので、追加しました。

(今回は位置情報はありません。ご了承ください)

なお11月の行程は、JR御嶽駅->滝本駅->御岳山駅->リフト->産安社->御岳ビジターセンター横->神代ケヤキ->武蔵御嶽神社->長尾平分岐点->七代の滝->天狗岩->ロックガーデン->お浜の桂・綾広の滝->水飲み場->長尾平分岐点->御岳山駅->滝本駅->御嶽駅、でした。かなりゆっくりと歩いたので、5時間はかかりました。

5月の行程は、JR御嶽駅->滝本駅->御岳山駅->リフト->産安社->御岳ビジターセンター横->神代ケヤキ->武蔵御嶽神社->長尾平分岐点->水飲み場->お浜の桂・綾広の滝->ロックガーデン->天狗岩->長尾平分岐点->御岳山駅->滝本駅->御嶽駅、でした。七代の滝へ行かないと、かなり楽な行程になります。

御岳山

情報収集

まずは前回同様紅葉情報を調べました。使ったのはじゃらんの紅葉ガイドgooの紅葉情報BIGLOBEシーズンです。この時期になると紅葉の場所が関東に移っているので、この中から奥多摩方面で御岳山に行くことにしました。

御岳山が見ごろ・・・と言っても行ったことがないのでどこへ行けばいいのか分からず、とりあえず Web 上で情報を集めることにしました。利用したのは、

あたりです。この中でも御岳登山鉄道のハイキングコースのページが参考になるのでは、と思います。元々はここで紹介されている「秋のコース」を行くつもりだったのですが、結果としては上に書きました夏のコースを歩くことになりました(秋のコースを頭に入れていなかったので・・・)。やはり、事前に印刷しておくなりパンフレットを入手しておくなりが必要だと思います。

行き方としては後ほど書きますが、JRで御嶽駅へ、そこからバスでケーブルカーの滝本駅から御岳山駅へ向かうこととなります。これらの駅と、御嶽駅を出たあたりにある御岳インフォメーションセンターにパンフレットがあります(あったと思います)ので、そちらを参考にするのがよいと思います。入手したパンフレットは以下の通りです。

この中でも、御岳登山鉄道の関係するパンフレットは、Web のページでもそうですが、参考になると思います。今回はスタンプウォークのパンフレットを参考にしたコースとなりました。

実際に行ってみる

[御岳山1] 元々御岳山登山鉄道のページを参考にしていたので、登山鉄道を使うこととなります。JR最寄の駅は青梅線の御嶽駅です。駅を降りると御岳インフォメーションセンターがありまして、そこから国道411号の方に(人の流れに沿って)歩いていくと、バス停があります。そこからバス(270円)に乗って、ケーブルカーの滝本駅へ向かいました。滝本駅にはケーブルカーとバスの時刻表がありますので、帰る時間あたりのメモを残しておくことをお勧めします。ケーブルカーの切符は滝本駅で往復分を購入しておくと便利です。リフト込みの往復切符もあってわたしたちはそれを購入してしまったのですが、帰りは使いませんでした。ケーブルカーのみの往復切符でいいと思います。ケーブルカーは往復1090円です。6分間ケーブルカーに乗りまして、次はリフトに乗ります。リフトはスキー場にあるような一人用のリフトです。これで乗り物に乗って行ける一番高いところ(展望台があります)まで行きまして、これからはずっと徒歩になります。なお展望台からは天気がよければ、新宿の街並みや筑波山まで見えるそうです(わたしたちが行ったときは霞んでいて見えませんでした)。初夏に眺めたときの写真を載せておきます。初夏ですと新緑がきれいでした。

まずリフトから近くの産安社へ向かいました。ここは御嶽神社の摂社だそうです。社があるのは当然ですが、近くに3つの神木が立っています。子授桧、安産杉、夫婦杉です。ご利益がありそうだなぁ、と思われる方は、リフトを降りれば遠くはないので、訪れてみてはいかがでしょうか。また紅葉もなかなかきれいでした。上にある写真は、ここでの写真です。

[イチョウ] 次に、展望台から杉並木の中を下って(かなり急で長い下り階段があります。上るのはとても大変ですので帰りは使わない方がいいと思います)、御岳ビジターセンターへ向かいます。なお、リフトを使わずにケーブルカーの御岳山駅から直接ビジターセンターへ抜ける参道もあります。こちらは平坦で楽です(帰りはその道を用いるのがいいと思います)。さてビジターセンターですが、そのものに行く訳ではないのですが通り道にあります。この時期にビジターセンターにくると、近くのイチョウの木がきれいです。写真はそのイチョウです。ここから先は御嶽神社まで、舗装した参道が続きます。このあたりでは藁葺きの家も見られます。

[カエデ1] 参道の途中に、見事なカエデの木がありました。恐らく、今回見た中では一番きれいだったと思います。しばらくそのカエデを眺めてから先へ進みます。このあたりから、御嶽神社への長い上り階段が始まります。ふぅふぅ言いながらこの階段を上っていくわけですが、この途中で大木が目に入ります。これが天然記念物の神代ケヤキで、樹齢は600年、一説には1000年と言われています。わたしたちか訪れたときには既に葉は落ちていました(初夏ではちゃんと葉はついています)が、威風堂々たる姿を見せてくれました。神代ケヤキを過ぎたあたりから、お店が軒を並べています。ここでは、御岳山から流れ出る清水を使ったコーヒーやお蕎麦などをいただくことができます。自然そのままの水を使ったコーヒーですので、是非とも味わってみてください。

[カエデ2] お店を抜けてもなお、階段は続きます。その階段を登り切るとようやく御嶽神社に到着です。トイレがありますので、ご利用ください。また、この神社の宝物殿には国宝の赤糸威大鎧が収められています。日本三大鎧(他には、大山祇神社の紺絲威鎧兜・大袖付があります。もう1つは空席?)の1つです。忘れずにご覧下さい。わたしはせっかくの国宝も見ずに、写真にあるような紅葉を撮っていたのでした(苦笑)

[杉並木] 次に七代の滝を目指しました。まずは長尾平へ向かいます。ここにはトイレや休憩所、展望台(緊急時のヘリポート)もあります。ここから先はトイレなど十分にないので、気をつけてください。ここで休憩と昼食を取り、また風景(秋) 風景(初夏)(日の出山方面・中腹に見える建物は恐らく山楽荘)や紅葉の写真を撮って、先へ進みました。ここから先は写真にあるような杉並木の中を、ひたすら降りていきます。階段は丸太などで整備されているのですが、とにかく長い下りのために足が疲れます。ここで足を疲れさせてしまうと滝を見たあとの上りが辛いので、無理をしないで確実に降りていってください。20分くらい降り続けると水の音が聞こえてきます。ここから先は足元が滑りやすくなるので、今度はそちらに注意を向けなくてはなりません。そしてそれから10分弱で、ようやく七代滝に到着しました。

[七代滝] 七代滝は、林の中の岩場にあります。落差はおよそ20mとのことでそれほど大きな滝ではありませんが、岩場の中に忽然と現れる、美しい滝です。なおこの養沢川(と思います)の上流に綾広の滝があり、下流は秋川・多摩川へとつながります。しばらくは、この滝の流れに目を奪われていました。

ここから先は、上りになります。まずは滝近くの岩場を登るために、鉄製の階段が続きます。杉並木の丸太の階段に比べれば短いのですがなかなかに急で、息が上がります。鉄製の階段が終わったあとは、木々の根を足場にして坂を登っていきます。登りきるまで15分くらい、急に周囲が明るくなってきます。どうもこの辺りから、植生が杉から広葉樹に代わったようです。そして登りきったところにあるのが妙な形の天狗岩です。

[ロックガーデン1] ここから先が、ロックガーデンと呼ばれる場所になります。秋には色づいた木々と落ち葉とが美しい風景を演出していますが、夏も写真のように苔むす岩に緑の木々とその中に咲くヒメレンゲを見ることができます。なお厳しい坂道は天狗岩まででロックガーデン以降はなだらかな山道が続きます。

[ロックガーデン2] しばらくは、養沢川に沿ったまるで庭園のような景観が続きます(だからロックガーデンと言うようです)。若干の上り坂ですが、これまでの道のりを考えると全く苦にはなりません。ただ、雨が降ったあとなどは水量も増えるそうですので、そうでなくとも滑りやすく、引き続き足元には注意が必要です。このロックガーデンのよさは、木々の演出する美しい景観とともに、写真にあるような水の織りなす風景だと思います。小さな滝が連続してあり、とても美しいです。

しかし、わたしが2回目に訪れた04年5月には非常に水量が少なく、次に紹介する綾広の滝は滝になっていませんでした。やはりロックガーデンの魅力の一つは水の流れかと思いますので、それを期待する場合には時期に気をつけた方がよさそうです。

ロックガーデンの終点が、綾広の滝になります。また近くにお浜の桂、という木があります。この近くにトイレがあるようです。ここは落差10m程度と言っても滝ですので当然そのまま登ることはできず、迂回して上に出ます。さて、滝の上のあたりに妙な光景があります。山の上から川が流れているのですがそれと平行にパイプのようなものが走っていて、また、手の届くところに竹筒のようなところから水が出ているのです。実はこの水、飲めるらしく(いつまでも飲めるものかは分からないので、利用するときは地元の方に十分確認してください。わたしたちが行ったときにはたまたま水を汲みに来た人がいて[しかも原付バイクで!]、その人に聞きました)、またパイプは恐らく、御獄神社近くのお店まで水を運んでいるものと思います。飲める場合は、是非とも飲んでみてください。ここからは川と別れ、再びなだらかな山道を進みます。天狗の腰掛杉を経由して、来た道がウソのように、あっさりと長尾平に到着します。初夏ですとこのような道です。参道の階段も下るのみで、ケーブルカー御岳山駅へも、ビジターセンターのところでリフトの駅へ向かわずに直接舗装道を御岳山駅へ向かえば、若干暗くなっていても問題なく着くことができます。ただし、神社近くのお店までは、必ず明るい内に着くようにしてください。ちなみにわたしたちは4時くらいに綾広の滝を後にし、途中お店で休んでも、17:30のケーブルカーに乗ることができました。

宿泊案内

関係しそうな宿泊施設へのリンクを張りました。わたしは楽天トラベル(昔の旅の窓口)をよく使っています。

奥多摩・青梅の施設一覧
御岳山周辺の宿泊施設一覧です。